すっかり暑くなった。せっかくクーラーをきかせているのにコンロの火の前なんて立ちたくない。
ああ、でもスパイスをたっぷりつかった南インド料理が食べたい。火は使いたくない。オーブンと電気圧力鍋を使えばできるんじゃないか。
火を使わずにおいしいカレーはつくれるのか、確認したい。
まずはオーブンを二二〇度に予熱、予熱する庫内でココナッツシュレッドを煎ってもらう。
オーブンのまえ暑い、オーブンの力つかう、オーブン近寄らない。
そのあいだにホーローバットに刻んだタマネギとニンニク、ショウガ、青唐辛子。ホールスパイスのファンネルシードとシナモンも載せて油をたっぷりかける。
オーブンからベビースターラーメンが出てきたかとおもったけど、ココナッツシュレッドでした。
いれかわりでホーローバットをオーブンへ。
ココナッツはミルサーで水を加えながらペーストに。
電気圧力鍋にトマトや冷蔵庫にのこっていたトマトサルサを入れて、パウダースパイスをスタンバイ。
ホーローバットの野菜たちを二十分焼いたところ、色は薄いけど香ばしいかおりがしているのでいいかな。
電気圧力鍋にぜんぶうつす。
パウダースパイスをいきなり水っぽいところに加えるのに抵抗があったので、せめてローストされたタマネギのうえに。
スペアリブ。
だれに言われたわけでもないけど、なんとなく重ならないように肉を敷き詰める。
ココナッツのペーストをかけたら、加圧調理で15分セット。
ハイ、煮えました。酢を加えて蓋をはずして仕上げに煮込む。
ポークロースト(豚肉とココナッツのスパイス煮込み)が無事完成しました。
火を使わなくてもおいしい。
フェンネルシードを油で炒れなかったことが気になっていたけど、食べてみればセリ科特有のさわやかな風味がしていたので十分なのかもしれない。パウダースパイスも炒めてはいないけど、コリアンダーとガラムマサラ、ターメリック、カイエンというシンプルな編成のおかげか粉っぽいことはなかった。
なお、バスマティライスを炊くために夫はコンロのまえに立ってくれました(感謝)。