半日借りていた民家に叔母が携帯電話を忘れたことが分かり引きかえした。台所に入ると椅子のうえに置かれた携帯電話があっけなく発見され、ホッとして顔をあげるとこれはいつも外から見ている台所じゃないか。 偶然にも内から見ることができるとは。運命だな…
十一月五日 部屋に戻ると紺色の缶に詰めた香ばしいクッキーを恋人が差しだし、「ブルーボトルで取り扱ってもらえることになったよ」と嬉しそうに宣言する。恋人の焼くクッキーがブルーボトルで売られる! すごいことだ! 私も恋人も普段はホテルのスタッフと…
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