公園を囲んで並ぶ黒々とした幹と白い線を引いて散る桜のはなびらが美しくて、雛を連れて帰った日の光景として覚えておこうと信号待ちのあいだじっと見ていた。車が動きだしてしばらくして運転席の母に「名前、トノコにしようかな」と言った。白い羽に混ざる…
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