へもか

憶測以上の確定未満

小さなことに順々に集中する

どうも、rintaroです。

サルサソースを作ろうとおもってトマトを、皮をまないた側ではなく上に向けて置いてみじん切りにしようとしたら包丁の刃が入らなかったので先程包丁を研いだ。研ぐのが上手なわけではないので少し鈍らになったくらいでこまめにやるのだ。

砥石は昔ながらの朱色の砥石で使うまえにたっぷり水に浸けないといけないし、研いでいるとザラッとした赤茶色の水がそこらじゅうにこぼれて金属臭が指に染みこむ。

砥石に対しての刃の角度と砥石から刃を起こした角度を一定に固定したまま砥石全体を使うように大きく前後に研ぐことが基本だけど、斜めに構えたモノを前後させる単純作業は狂いやすい。腕の振りがそれなりに大きいからだろうか。丸まっていた背中を広げて腹に力が入ったことを感じながら足を肩幅に開いて研ぎつづける。単純作業なのでつい考え事をしてしまうのだけどそうするとすぐ乱れる。姿勢を正す。刃にあてた指の腹の皮を削ぐように手前に刃を引く。角度を保つ。往復する数を数えて切っ先から柄のほうへ順番に研いでいく。

今日は包丁を研ぐねと母に伝えてしまったけど、宣言せずこっそり夜中に研いで、翌朝切れ味が良くなったことに気づいてもらうのも楽しい。また姿勢を正す。研ぐ。

さて、刃をかえして研ぐと、始めたときとは違って刃が砥石に吸いつくように感じる。気がするだけかもしれないけど、そう感じたときは十分使える程度に研げているので良しとする。

すごいことなんだけど、研ぐことに没頭できたときはホントに綺麗に研げている。当然かな。あまりに正直ですごいとおもう。

単純作業に没頭してしまいたいときは、単純作業に没頭するのが難しい。それでも姿勢を正すという小さなことに順々に集中していると最近はいつのまにか忘れることができる。

明日はトマトが綺麗に切れるとおもう。