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へもか

憶測以上の確定未満

料理の話

五月十六日。

会社帰りにスーパーに寄る。豚肩ロースのスライスがグラム93円。安い。豚肩ロースといえば、オーブンで蒸し焼きでしょう。

部屋に着いたら荷物を下ろして豚肉に塩と胡椒を振る。玉葱をたっぷり10㎜くらいの厚さに切ってクッキングシートに並べて、上に豚肉を広げる。こっち半分はチーズもかけちゃう。冷蔵庫に転がっていた甘唐辛子も横に添えて、ふんわりとアルミホイルをかぶせて、230℃のオーブンで30分セット。

そしてこのあいだにシャワーを浴びちゃうのが最大のポイント。

バスタオルを肩にかけて部屋に戻ったころには良い香りが漂っていて、アルミホイルをはずせば透明の肉汁を表面に浮かべてシットリ焼きあがった豚肉からホワッと湯気があがる。最高でしょ。

 

五月十七日。

近所の喫茶店でピザトーストを食べていて手持ち無沙汰だったので、あまり使わないタバスコをポッポッと振りかけてみたらとても美味しかった。辛くて酸っぱいところが昔は苦手だったけど、チーズのコクとぴったりじゃないか。晴れてタバスコ肯定派に生まれかわった私はタバスコを購入した。

いまは良くいえばコーンの香ばしさが味わえる、つまりパンチの足りないトルティーヤ・チップスに勢いよくタバスコを振りかけてバリバリ噛み砕いている。フレッシュサルサ風にトマトや玉葱と合わせたら美味しくなりそうだけど、包丁を持つのが面倒でチップスだけで食べてしまった。

 

五月十八日。

アサリを酒蒸しにしていて、カタンカタンとひとつひとつ貝が開いて死んでいく音に心を折られかけたことがあったが、ムール貝の下処理もかなり精神的な苦痛を伴う。

下処理したことある人しか知らないと(知らなくていいと)思うけど、ムール貝には足糸という黒っぽくゴワゴワした毛がボッと生えているのだ。これを毟るのが下処理なのだけど、さすがにムール貝も痛いのではないかと考えながらブチブチッと毟ったところ、手にしていたムール貝がキューーーーーッと鳴いた。

ミュッと変な叫び声をあげながらムール貝を流しに放りだして、いまこれを書いている。明日はこれでパエリアを作ります。