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へもか

憶測以上の確定未満

善意と悪意は事後的に分かれるだけかもしれない

読書

どうも、rintaroです。

断片的なものの社会学」(2015年)という本を読みました。
帯の推薦文のとおり、社会学者の著者である岸政彦が出会った"「解釈できない出来事」をめぐるエッセイ"。調査として様々なマイノリティに取材したときの話や、街で見かけた光景や、子供の頃の記憶など。

本の内容もまさに断片的。
その断片をつなぐモチーフが"他人との関わり"であり、つまり社会学といえる。

他人と関わるということは、自己と他の自己が出会うことにほかならない。そのなかで傷つき傷つけられる。何が他人への暴力になるのだろう。善意と悪意は事後的に分かれるだけかもしれない。

それでも、常識をふりかざす、思考停止は暴力となるのではないか。

だから繰りかえし吐き出される「わからない」という著者の言葉が、答えでいいと思えた。

平凡で何事もないせいで、目にしていながら気づけないことに、触れる内容が好きだった。

「断片的なものの社会学」の抜書まとめ | nusumigaki

 

断片的なものの社会学

断片的なものの社会学

 

  

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