へもか

憶測以上の確定未満

鳩サブレー

八月中旬に買った十枚の鳩サブレーをついに今日食べ終えてしまった。

いわゆる大事にいただきますねをありのまま実行したといえる。このひと月半、部屋に帰ったら鳩サブレーを食べてもいいな、と思わなかった日はない。実際に食べるかどうかではなく、鳩サブレーを食べられるという可能性を手中に収めている実感が私を支えた。

ザクッとかじればほろほろとした小片に砕け、ふんだんに含まれたバターと粗い粒の砂糖の存在をその砕けかたから知らしめる。堂々たるものだ。歯応えをたのしみつつ噛みくだくとジュワンとしたバターの旨みに香ばしさがひろがる。

そういえば面積の大きなおなかの部分と狭まっている尾の部分では火のとおりがちがうので食感が異なるのではないか。意識はしていなかったが部位による変化を食べ進めながら体験しているはずだ。鳩サブレー、どこまで人をしあわせにする気なんだ。

ちなみに私はおなかの部分が好きです。

ひとり、鎌倉を自転車で巡っていたときも鳩サブレーを買って食べた。このカロリーでこのあともしっかり走れるな、と思った。

いまも変わらず鳩サブレーで走っているのだ。ありがとう鳩サブレー