へもか

憶測以上の確定未満

部屋に帰ること

今日は転職した会社に初出社だった。

定時退社をさせてもらい電車に乗って降りてマンションの扉を開けてコートを脱いで鞄を置いて、驚いた。

朝から仕事だけして、ひとりきりの部屋に帰ってくることが、こんなにさみしくてつらいとは思わなかった。あれ、みんなどうやって耐えているの、これ、って戸惑った。

二十代前半の、就職してひとり暮らししたときはぜんぜん違った。自分で稼いで暮らしていることが誇らしくて、部屋にひとりでも自分だけの空間になっていることが楽しかった。仕事が何一つ分からないことは不安だったけどそれ以上に興奮していた。

初日の仕事には充実感がないせいもあるだろうと思うけど、こんなに違うとは。しみじみ。明日は部屋に帰ってきたらどんな気分だろう。今日より良いといいな。