日記
寿司が食べたい。寿司を持ちあげ、チョンと醤油につけると同時にパッと魚の脂が醤油の黒い湖面に広がり、期待の歓声が心のなかであがる。舌の熱で融けたネタの旨みと、ほのあたたかなシャリが口のなかでほぐれ、混ざりあい、私は惜しみない拍手をおくるよう…
料理をしていたときに考えていたことです。
実家の鳥が飛べなくなった。 飛べなくなったのは年始のことで今は快方に向かっているからもう笑い話だけど、実家で飼っている鳥(五歳になるオカメインコ)が飛べないと最初に知らされたときは冗談かと思った。しかし母の真剣な様子だとどうやら本当に飛べな…
あけましておめでとうございます。 2017年。とてつもなく未来にきてしまったものですね。10代の頃の自分からみたらもはや私も疑う余地のない中年でしょう。積みあげてこれたものがあるかなと見渡してみても何も思いあたらず不安な気持ちになりましたが、尊敬…
週末には恋人と会って普通の休日をのんびりと過ごせることが嬉しくて、付きあいはじめの頃のような浮かれた気持ちでふわふわしている。 週末の食事に何を作ったら喜んでもらえるかなって、会社の昼休みに考えている。 月曜の会社の忘年会はとても疲れたけど…
今日は転職した会社に初出社だった。 定時退社をさせてもらい電車に乗って降りてマンションの扉を開けてコートを脱いで鞄を置いて、驚いた。 朝から仕事だけして、ひとりきりの部屋に帰ってくることが、こんなにさみしくてつらいとは思わなかった。あれ、み…
先日、某ヒップホップMCのDJイベントに行ったときのこと。 伸びた前髪がひたいにかかっているところがやたらと色っぽかった。なぜこんなことがこんなにぼくの心のやらかい場所をいまでもまだ締めつけるのか。 すべすべとした白い陶器に黒っぽい糸が垂れさが…
どうも、rintaroです。 明日六年半勤めた会社を退職します。 入社後一年目に大きなリストラがあって平社員として一人残された私の仕事内容は大きく変わってしまい、それから給与の支払が遅れることもしょっちゅうでいいかげん潰れるかもなァと思いながらやっ…
どうも、rintaroです。 昨日今日は祖父の通夜と葬式に参列してきました。 ひさしぶりにあがった祖父母の家で化粧をしてもらった祖父に挨拶してもみんなで棺に収めても一晩おなじ控え室で過ごしても花を詰めながら顔を見ても、真っ白に焼きあがった骨を妹と箸…
あてもなく散歩をしているときに、相手が何か提案してくれて、あ、そうするとしたら時間どうかなと腕時計を見ようと手首を持ちあげている最中に、ほんのついさっき、この話をはじめるまえに相手が腕時計を確認していたことを思いだして、同じことを考えて同…
どうも、rintaroです。 今日のこと。家に帰る電車に乗っているときに窓の外がじんわり暮れてきて、「夕暮れまで」という吉行淳之介の短篇に出てきた"薄明るさが、薄暗さに変ってきた。"という一文を思い出した。 明るさだと思っていたものが暗さになる、まさ…
岐阜ーッ!
昔話をします。 じつはいまの恋人とはじめて会って握手したときは握手しながら、ああ、とんでもない人と出会ってしまったと思った。相手はそれはもう完璧だった。表情も振舞いも会話も、すべて完璧で、ああ、しまったと思った。長くは話さなかったけど話さな…
豊洲市場の件を見ていておもうのは"安全"な設計がもうどれだけ難しいのかってこと。 物理的な設計だけでは感情的な不安を和らげられる"安全"な設計はできないんだって思った。それはたぶん設計に携わるひとからすると一種の敗北かもしれない。素人は図面や仕…
瀬戸でやっている器の祭りへ行ってきた話です
散歩しているときの話
腹筋ローラーを買った話
夜中に包丁をシューシュー研ぐ女の話
動物占いはサルでした
日が陰ったので期待して空を見上げると、わたあめよりも頼りない雲の端が太陽にかかっているだけで、地面に目線を落とすのとほとんど同時に強烈な日射しが戻ってきて地面で赤黒く干からびかけていたミミズは金属質な光沢を帯びた。私を追い越していく車のナ…
これは結論ではなく現時点での指針
どうも、rintaroです。 すこしまえですが、山本貴光編の「サイエンス・ブック・トラベル 世界を見晴らす100冊」を読みました。 科学者30人がそれぞれ科学書をオススメしまくってくれるブックガイド。正しく優しく説かれた最新の科学書や、科学者自身がこの道…
おいしいインドカレーを食べた休日の日記
あたらしい文具はたのしいという話
どうも、rintaroです。 教えられないことって確実にある。それはいわゆるセンスなのかもしれない。 細部まで注意を払うか、こだわるか、さらに良いものをと貪欲になるか、なんて自発的にやることであって教えられることじゃないもの。 でもそういう意地や欲…
集まれ~
どうも、rintaroです。 未来はあなたのどちらにあると思いますか。身体のまえ?うしろ? Kiroroも歌ってましたもんね、ほら、前を見てごらん、あれがあなたの未来って。 近現代の文化では未来は"まえにあるもの"となっていますが、昔は"うしろにあるもの"だ…
休む。
休日に思ったこと。