へもか

憶測以上の確定未満

続・ドライヤーをしているあいだに考えていること

ドライヤーをしているあいだに考えていること3。

中世ヨーロッパの父親あるある。
罪人の処刑シーンから目をそらすな、と息子に教える。

 

ドライヤーをしているあいだに考えていること4。

なぜ中世ヨーロッパを舞台にしたドラマには罪人の処刑に立ち会う父と息子のシーンがよくあるんだろうか。

  1. 衝撃的なシーンで話題性をつくりたいから。
  2. ドラマの世界観と親子の関係性を一度に語ることができて便利だから。
  3. 果たして殺されるべき罪人だったのか、という謎を残すことができるから。

 

ドライヤーをしているあいだに考えていること5。

美容師さんは自分で髪を切った客を「ダメじゃないですか〜」と叱るのはもうやめにしてほしい。まず私の髪だから切るのはとくに禁止されていない。ダメなのは本人もよく分かっているから美容院に来たのであって、せっかくなら具体的にダメ出しして欲しい。まあ、でも私もおかしな剪定をされた樹木を見ると苦言を呈したくもなるので、

「いまどきイヌのほうがましな毛並みしてますよ」

と一言食らわせたあとでも構わないので改善点を教えてほしい。この髪はどうやって切ったら良くなったんだろう。切るのがちょっとたのしくなっている。

ドライヤーをしているあいだに考えていること

ドライヤーをしているあいだに考えていること1。

ネーブルを切るより良い向きについて。
できるだけあのやっかいな白い内袋が口に残らないと感じられるカットがあるのではないか。つまりネーブルは縦に切るべきか、横に切るべきか、どちらだろう。縦に内袋とおなじ方向に切ると内袋が長く残るから、内袋を噛み切る必要があり結果的に内袋の不快感が残る気がする。横に切れば内袋は半分の長さにカットされるのでほとんど噛むことなく、ネーブルの甘くたっぷりした果汁をたのしめるはずだ。

ドライヤーが終わったら切り比べよう。

 

ドライヤーをしているあいだに考えていること2。

先日ホウレンソウのバターソテーをつくるため葉のみをはずし食べた。残った茎を束ねて冷蔵庫にしまっている。

いま茎だけのホウレンソウは根を切られ葉を失い、暗く寒い冷蔵庫でおそらく待っている。また根を生やし水を吸いあげ葉を広げて光合成する機会を静かに待っている。それまでは体力を温存すると決めている。ちょうど葉がなくなったから蒸散はかなり防ぐことができるのでまだしばらくは耐えられる。しかしとにかくここは暗い。まぶしかった畑の日差し。

そんなふうにホウレンソウが考えているとしたらかわいそうな気がしてきた。オリーブオイルで炒める予定。

 

 

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ちなみにネーブルは縦に切ったほうが良いとおもう。

横に切るとヘタとシリをつなぐ白くて硬い芯が切り分けた身のなかに紛れてしまった。食べるときに噛み切れないくらい硬く口に残って最悪だった。縦に切り分ければ中心にあたる部分を面取りするようにすこし切り落とすことで除去できる。

内袋がすこし長くても噛めばいい。

睡眠と生活 3

四月某日

ゆでたまごを縦に半分に切ったら片側に黄身が寄り、反対側は白身を汚すようにわずかな黄身が残っているタイプの悪夢を見た。

 

五月五日

趣味の水槽がバランスを崩してコケだらけになってしまった。なにがいたんだっけと覗いてみるとフグとアンコウと二匹のヒトデ、エビが数匹泳いでいる。コケを食べる生きものをいれなかったんだ、失敗したなと考えていたらヒトデが動くと一緒にコケがごっそり動いた。ヒトデってコケやすいんだと知るタイプの夢を見た。

 

 

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手前が暗くて奥が明るい

きまってハッとする雰囲気というものがある。
その雰囲気から景色を抽出したら、「手前が暗くて奥が明るい」要素が得られた。

写真に残しているいちばん古いものは二〇十三年四月(fig.1)だった。ユースホステルにひとりで泊まった翌朝、顔を洗いに向かった洗面所がすごくきれいだった。

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fig.1 知多半島ユースホステルの洗面所

この「手前が暗くて奥が明るい」空間の良さは、照明計画等を学んだひとなら知っているであろうサバンナ効果に起因するのではないかと考えている。

サバンナ効果というのは、手前より奥の空間を明るく照らすことでひとに興味喚起と安心感を与えるというもの。岩と岩に挟まれた暗く狭い空間から先に明るい山道が見えたらホッとするしまぶしい緑がなんとも美しく見える(fig.2)

f:id:rintaro113:20200430011842j:imagefig.2 岩と岩の間を抜ける山道 

f:id:rintaro113:20200430011655j:imagefig.3 明るい踊り場と暗い階段

明るい踊り場までは進むだろうけど、その奥の暗い階段も登りたいと思うだろうか(fig.3)。ちょっと怖い、というかなぜ蹴込みから自然光が差しているのか、この階段はなんなんだ。

撮り集めた写真を見ていると似ている良さがありながら、すこし違うかな、という景色も集まる。分かりやすいものを集めた(fig.4)

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fig.4 似て非なる景色

景色というより撮りかたの問題だけども、これらは写真の構図によるフレーム効果が大きいように思われる。

フレーム効果というのは、なんかしらをフレームと捉えて奥行きを強調し被写体を際立たせる撮影のテクニックで、上に並べた写真はそのように考え撮影した(たぶん)。

サバンナ効果とフレーム効果、この二つを分けているのはなにか。それは暗い空間自体の広がりが写されているかどうかにある。個人的な印象だけど、フレーム効果は被写体とフレームという二枚のペラッとしたレイヤーが並べられているように感じられる。

それに対しサバンナ効果は暗い部分に空間の広がりを持たせる。

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fig.5 明るい空間に対しフレームになってはいるが通路のように奥行きをもつ

明るい空間は一枚のレイヤーに描かれているような奥行きを感じさせない、フレーム効果とおなじ写りだが、暗い空間には廊下や階段といった広がりのある空間だと分かるようにすこし引いた位置から撮られている(fig.5)

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fig.6 竃が暗すぎて空間の広がりが分からない

実際に手前に暗い空間を残していても、真っ黒につぶれていると広がりが認識できないためフレーム効果の印象を受ける場合がある(fig.6)

以下、手前の暗い空間がいかに演出されているかに着目すると自分の好みが分かるかもしれない。

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f:id:rintaro113:20200430011540j:imagef:id:rintaro113:20200430011648j:imagef:id:rintaro113:20200430011549j:image
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f:id:rintaro113:20200430011631j:imagef:id:rintaro113:20200430011545j:imagef:id:rintaro113:20200430011829j:imagef:id:rintaro113:20200430011602j:image
fig.7 奥からの素直な明るいグラデーションが表現されている

数では奥からの素直な明るさのグラデーションを持つものが多い(fig.7)。しかしその景色の類い稀な美しさにかわりはない(LOVE)。

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fig.8 手前から明るさのグラデーションができている

珍しいけど手前に明るさが出てしまうときもある(fig.8)。これは数が少ないので話をするのがむずかしい。

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f:id:rintaro113:20200430011554j:imagef:id:rintaro113:20200430011907j:imagefig.9 側面からの明るさによるグラデーションが感じられる

側面からの強い光もまた良い(fig.9)。不意を突かれるかんじ? 見慣れていたひとの横顔に見惚れるかんじ?

f:id:rintaro113:20200430011717j:imagefig.10 屋根面と左右の壁面に奥の明るさが写りむやばい景色

三面に明るさが写り込んでいる、ほぼ東急プラザ表参道原宿に通ずる(fig.10)。これやばくないっすか。

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f:id:rintaro113:20200430011911j:imagef:id:rintaro113:20200430011635j:imagef:id:rintaro113:20200430011855j:image
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fig.11 床面の反射による強いハイライトに広がりを感じる

とくに私が好きなのは手前にハイライトをもつパターンである(fig.11)。すごく特別なかんじがする。

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fig.12 写真が下手

階段という高低差の先に明るい空間があるのも良い(fig.12)とおもったが、階段の段鼻が見えないので高低差や奥行きが分かりづらい。手摺だけが光っている。

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fig.13 上からの光だ

奥が明るいのは明るいのだけど、奥の上からの明るさが感じられる(fig.13)。ほとんど教会のような神々しさだ。

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f:id:rintaro113:20200430012310j:imagef:id:rintaro113:20200430011615j:image
fig.14 グラデーションなし

ほぼグラデーションがなく、明暗のコントラストがバツッとついている場合(fig.14)も良い。明るい空間がぽっかりと登場する異質な印象が強調される。

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fig.15 手前が暗くて奥が明るい、が二度繰り返されている

見つけたときはあまりのことに心臓が跳ねた「手前が暗くて奥が明るい」が二度繰り返されている景色である(fig.15)。ときめかずにいられない。

たくさんの「手前が暗くて奥が明るい」をまとめてみて満足した。これからもいろんな景色を撮ろう。

ピザをつくろう

ない、休日にやることがない。

仕方がないのでピザ生地をこねる。レシピはなんでもいい。正直なところ生地のレシピより焼きかたのほうが味を左右するとおもう。

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生地は乾燥しすぎしないように意識して手早くこねる。

これがパンだったら生地を薄く広げたときにブチブチとちぎれず、グルテンの強い膜が確認できるまでこねるのだけど、もうこのへんでいいだろう。ピザだから。ピザというだけでだいたいはオッケーになるのだから。

 

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こねた生地がひときわかわいいのは一次発酵前のこのとき。

すぐ食べるのであればこのまま室温で発酵すればいいけど、翌日食べたければ冷蔵庫で一晩寝かせよう。発酵は高温なら一気にすすむし、低温ならゆっくりすすむだけの話。こまかいことは大丈夫、ピザだから。

 

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翌朝、怪物のように発酵した。

 
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各種材料を用意。

具材はなんでもいいけど、十字に切れ目を入れてギュッと潰して種を絞りだしたミニトマトを塩で締めたものはあるといいとおもう。スライスした大きなトマトより旨味が濃く水気が出にくい。というか、サルヴァトーレでバイトをしているときはこれの仕込みを散々やらせてもらった。


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カチョカバロでピザやったらすっごくおいしいんじゃない?


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ハラペーニョのピザがすき!

鉄板ごと最高温度(二五〇度)に余熱したオーブンへ。

十分くらい焼く。なんとか十分で焼きたい。長く焼くほど生地が乾燥してカチカチに硬くなってしまうので。

扉の開け閉めは超シビアに。

 

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ベーコンとアボカドとカチョカバロのピザが焼けました。

具材はグツグツと焼けておいしそう。ただ、耳(コルニチォーネ)だけは不味そうで悔しい。

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ゴルゴンゾーラクルミとはちみつで〆。

コルニチォーネの出来が納得できなかったので、バーナーで炙ってからオーブンで焼いた。敷いていたアルミホイルが燃えた(アルミニウムの炎色反応は可視光線ではないためおもしろみがない)。

 

好きな具材でピザを焼いてたのしかったし、不味くはなかった。が、焼きがまったくダメ。焼きの良し悪しは、コルニチォーネと生地の裏側をチェックすれば目安になる。

薪窯は四五〇度まで熱くなるのに対し、うちのオーブンレンジは二五〇度なので、温度が絶望的に足りない。

噂によるとご家庭の魚焼きグリルは三〇〇度以上になるらしい。次はフライパンで底を焼いてから魚焼きグリルで仕上げてみたい。

まだまだ時間はありそうなので。

ピザトーストをつくろう

みんなだいすきピザトーストですが、だいすきすぎるせいでこだわりがあるものです。

まずはソース。パンにオリーブオイルをツツーッと垂らしたらケチャップをたっぷり盛る。おろしたニンニクをほんのすこし小指の先くらい、チューブで十分。朝からニンニクおろすと指が一日ニンニクになっちゃうから。

一面にオレガノと好みの量のブラックペッパーを振りかけ、混ぜながら全体に塗る。

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具はチーズから載せれば、あとはもう冷蔵庫次第です。
今日はアボカドとベーコンが見つかったのでそういうことにしました。

ぜんぶ載せたらオリーブオイルをツツーッと垂らします。念のためです。
具材によっては味が結構ボケるので塩もしっかり振っておきます。

ピザは塩っぱいほうがおいしいから。

でもタバスコをかけられる余地は残しておきたいと思います。ピザトーストはタバスコをかけて完成するものであってほしい(個人的な意見)。

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オーブンは余熱せず二五〇度にセットしたら、パンを放り込んで二十分くらい焼きます。焼いている時間が長い。つらい。コーヒーとか飲みものを用意しているとすこしまぎらわすことができる。

黒糖コーヒーシロップを前の日に作っていたので、今日はコーヒー牛乳をつくりました。

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できました。
ソースにちょっと工夫するとぐっとおいしくなるので、ぜひ。

三時間の散歩

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好きです。社宅育ちのせいか。

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だれかの部屋の明るさを窓から見るのが好きです。

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生活が愛しい。

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アコーディオン横引きシャッターだ。

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見て、フォントがバラバラ。

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脚付きをふたつ並べると動きが出てかわいい。

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外からみる台所 ver.空き家。あちこちに穴が空いていて人気がないのに、窓辺に鍋もやかんも残されていてその生活感がこわかった。

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あ、屋外放置家具だ。

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良さそうなパン屋さんがあったので買って食べ歩き。これはゴルゴンゾーラとハチミツ。とてもおいしい。

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屋外放置家具、ふたたび。

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淡く色のついた光のタトゥー。これはめずらしいかも。

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夕陽を受けるベランダのヤシ、ソテツ。

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すっかり夕暮れになってしまったけど無事ビリヤニセンターのビリヤニを持ち帰りました。