へもか

憶測以上の確定未満

脚立

砂糖水を煮詰めながらいつ焦げてくるか、コンロに寄りかかって見つめていると実家でもよくキッチンに居座っていたことを思い出す。

母(ともちろん私)は背がちいさいので高い戸棚の扉を開けるようにキッチンには脚立がいつも置いてある。その脚立を広げてコンロの火やオーブンのまえに据えて脇に挟んでいた本を開けば快適だった。

ホームシックにはならないけどそんなことは思いだす。