へもか

憶測以上の確定未満

会社までの風景

日が陰ったので期待して空を見上げると、わたあめよりも頼りない雲の端が太陽にかかっているだけで、地面に目線を落とすのとほとんど同時に強烈な日射しが戻ってきて地面で赤黒く干からびかけていたミミズは金属質な光沢を帯びた。私を追い越していく車のナンバーで引き算を(さ39-69だから-30、しかしサンキューロックなのか、もしかして?)しながら、ここで車にむかって左腕を伸ばして親指を立てさえすれば会社ではないどこへでも行ける可能性が縁石を隔てて存在しているという考えに一瞬支配されるがそれも暑さが押しやった。出社したら会社の冷蔵庫で冷えているウィルキンソンの炭酸を飲もう。