どうも、rintaroです。
中央公論社のレイモンド・カーヴァー全集"The complete works of Raymond Carver"の第6巻、「ファイアズ(炎)」を読みおえました。
エッセイ、詩、7編の短編小説が収められている本です。
カーヴァーの全集はここまで5冊読んできたけど、彼の小説や詩のほかに収録されたカーヴァーについて彼の妻のテスが話したことや、彼の友人が寄せた文章、訳者の村上春樹がカーヴァーに会ったときの話など。
とにかくこれまで彼の噂話をたっぷり聞かされてきたような気持ちなんだよ、わたしは。彼の小説や詩を読んでいるときには、彼のどんな経験が彼にこれを書かせ、彼はどんな想いでこれを書いたのか、物語の映るスクリーンの裏に目を凝らすようにして読んできた。
だからエッセイを読んだときは肉声をはじめて聞くみたいだった。
6冊目にして、やっとぎこちなくカーヴァー自身を前にした。
ファイアズ(炎) THE COMPLETE WORKS OF RAYMOND CARVER〈4〉
- 作者: レイモンドカーヴァー,Raymond Carver,村上春樹
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1992/09
- メディア: 単行本
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